『絵本のまち板橋』の実現に向けて

絵本のちから

小さい頃、絵本を読み聞かせてもらったことを覚えていらっしゃいますか?
100万回生きたねこ、ぐりとぐら、はらぺこあおむし。子供の頃、読んだ絵本の記憶は、いつまでも残っているのではないでしょうか。

絵本は、児童の成長にとって大切なものであると同時に、読み聞かせをする大人や親にとっても、子供と『音』で繋がる極めて重要なものです。


板橋区では、新中央図書館の建設(完成は令和2年3月予定)とボローニャ絵本館のリニューアルに合わせ、「絵本のまち板橋」という教育政策を掲げています。

けれども、私自身子育て世代の親ですが、この絵本教育の政策を耳にしたことのある方は少ないのではないでしょうか。残念ながら、今はまだせっかくの素晴らしい取り組みが埋もれてしまっている現状です。

絵本の持つ素晴らしさを家庭へ届ける取り組みをしっかりと確実に広げて、区にある絵本教育のポテンシャルを活かすため、以下の取り組みを進めてます。

 

絵本のまち板橋発「絵本を知ろう、絵本をつくろう」http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_news_release/096/images/img_96481_2_4.jpg.html

自ら絵本を作ること

板橋区は、世界的に有名なイタリア・ボローニャ市の絵本貯蔵書の交流をきっかけに、友好都市交流や絵本文化の育成を行っています。
大人に向けた絵本の翻訳大賞や絵本のコンペティションはすでに一部では有名ですが、独自の取り組みのひとつに「絵本を知ろう、絵本をつくろう」というものがあります。

小さな子供の想像力とイマジネーションは、それらを失ってしまった大人には決して描くことのできない素晴らしい世界が広がっています。それは、子供の夢そのものだからです。読み聞かせてもらった記憶のはっきりと残る子供のうちにつくることで、より子供の心に響く作品が生まれるのではないでしょうか。
子供の夢や空想をそのままの感性で形にしてあげたい。そして、それを世界中の文化の異なる子供達の間で共有することで、世界はさらに広がる。そんな展開を考えています。

子供達の創造力は無限大

 

言葉の乱れは親の言葉の乱れから

今の子供たちに学校で触れる機会があると、どうしても言葉の乱れている子供の存在が気になります。
親はこの鏡。であるならば、子供の乱れは親の乱れです。
親子で共に絵本作りに取り組むことで、生み出された言葉の美しさや乱れに子供も大人も気付くのではないでしょうか。

幸せな子供を育てる四つの因子、として、
「やってみよう。ありがとう。なんとかなる。あなたらしく。」
という提言をされている前野先生という方がいらっしゃいます。
絵本を親から読んでもらったことの記憶は一生、幸せな記憶として残ります。
言葉の乱れを絵本から改善していく取り組みを様々な施設・教育機関で拡げていきたいと考えています。

もちろん家庭での教育、親と子が共に過ごす時間は、人間の成長の根幹ですから絵本のまち板橋の取り組みが家庭にも届くような策が最も大切です。

1日5分の読み聞かせ

私が一つ提案をしているのが、1日5分の読み聞かせ読書文化の定着です。

絵本は声に出して親が読み聞かせることで、子供の反応を直接に感じることができます。
各種さまざまな本も出版されているように、1日5分の読み聞かせは今の教育にとても重要視されています。
そして、家庭での実践もそれほどハードルの高いものではありません。子供が寝付くタイミングになんとか帰宅が間に合えば、私のように夜の宴席が多い仕事でも育児の一環として取り組めることと思い、(できる限り)実践しています。

いかがでしょう。絵本のまち板橋の政策をきっかけにして、あらためて絵本に触れるきっかけを作ってみるのは。そして、ぜひ『絵本』を作ってみませんか。