「西高島平は線路の終わり方が悲しい終わり方をしてるんだよね。都営地下鉄だからその先作らないのよ、都営だから。そういう意味でも『ここが最果ての地なんだ』っていう終わり方」
https://news.nifty.com/article/item/neta/12189-20162044985/
と、マツコ・デラックスさんが西高島平駅の物悲しさを指摘し、家賃相場が安いことに納得の声をあげた。
2019年3月19日放送の『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)で「東京23区500駅のなかで最も家賃相場が安い街ランキング」で1位となった、三田線の始発駅・西高島平駅。
この番組では「安い理由」を駅の周りを大きな道路に囲まれているうえ、どこに行くにも歩道橋を使わねばならず、不便であるためと分析していたそうです。
しかし、とんでもないことです。
西高島平駅周辺、北側の倉庫群と南側の住宅街ともに、極めて大きなポテンシャルを秘めています。
西高島平駅周辺は、収益性を見込めるエリアです。国家プロジェクトとしてこの事業化が実現できるだけのポテンシャルをこの地は秘めています。企業集積、住環境整備のためのまずはコンビニ出店、そして国家プロジェクトによる自動運転の実証実験です。
西高島平駅周辺の現状〜北と南は大きく違う〜
北口は区内有数の企業集積地
西高島平駅の北側、高島平6丁目には
・日本自動車ターミナル 株式会社の『板橋トラックターミナル 』
・『東京団地倉庫板橋事業所』
・野菜や花果を取り扱う『板橋市場』
などが立地しています。首都高5号線高島平IC、外環自動車道和光北ICと隣接しており、都心だけでなく関東一円の物流を支える一大ターミナル拠点です。
意外と知られていませんが、西高島平駅は流出入/日は昼間人口割合が高く、入ってくる方が多い=住んでいる人より働いている人の方が多いという、区内でも数少ない企業集積の立地です。
物流だけでなく印刷や食品卸などの有名企業も本社を構えています。また、2021年からは板橋トラックターミナル さんの大規模な建て替え計画も始まるそうです。
住宅街としての南側〜高島平4丁目・高島平5丁目〜
「コンビニない。外食するとこない。スーパーは2駅先にいかないとない。(ほど近い)和光市駅のほうが栄えている」とその不便さを説明。東京都でありながら「なにもない」ことが、家賃を下げている理由であるようだ。
https://news.nifty.com/article/item/neta/12189-20162044985/
高島平4丁目、高島平5丁目は、5号線の道路を挟んだ三園1丁目と同時期に、昭和40年代から日本住宅公団(現・UR(都市再生機構))によって戸建て住宅地として開発が始まりました。
高島平4・5丁目は戸建て高級住宅街として一斉に整備されて現在までも静かな住環境は守られました。その分、現在になって時代の急変に臨機応援に対応できる空き地がなかった分、現在の【マツコ・デラックスに嘆かれる】状況となりました。
一方で三園1丁目は畑地など開発用地がまだ残っていたので、今だに新規人口流入が続き「若い町」として時代に対応できています。
まずはコンビニから。そして自動運転とベンチャービジネスの一大拠点へ。
<まずはコンビニから>
高島平4・5丁目では昨年、郵便局の撤退問題が起こりました。利用者が少なく郵便局の経営が成り立たなくなったのが理由です。(様々な経緯ののち、存続が決まりました。)
西高島平駅から高島通りを渡ってすぐ、緑道が整備されています。ここの一角に、まずはコンビニを誘致しましょう。大通り沿いで収益も見込めますし、ATMも入り、駅利用者も住民の皆さんもまずは当然便利になります。
クリアしなければいけない条例やいくつかの課題は、必ずや越えていけると考えています。
<自動運転の実証実験に最適の道路形態>
いま、日本だけでなく世界中のトップ企業が【自動車の自動運転】技術開発の競争をしています。自動車関連だけでなく、地図や通信、健康、はては人工衛星など膨大な産業が関係するからです。日本国内でも実証実験が何箇所かで始まっていますが、まだまだ黎明期です。
高島平の地形、お暮らしの方ならばよくご存知のことと思います。
・真っ平ら。
・道路幅がひろい。
・歩道も確保されている。
・マス目状、扇状に、道路が配置されている。
・首都高5号線の壁と大きな道路に四方を囲まれ、通過交通が極めて少ない。
・住民の年齢構成が、0〜9歳が少なく道路の飛び出しは少ない。高齢者が多く、自家用車はあまり乗らず公共交通が欲しい。
まさに、実証実験に最適な土地形態ではないでしょうか。
国家戦略特区としての可能性〜世界最先端の高島平団地は、再開発も世界最先端でなければならない〜
板橋区では、高島平再編のプロジェクトを40年50年の長期計画で立てています。しかし、喫緊の課題は目前に迫っています。
2丁目3丁目の、UR団地の建て替え計画、旧高7小の跡地活用、3丁目公共施設群の一体開発。成増在住の私でも10年近くこの問題に取り組んでいますが、在住でないからこそ冷静に見れる諸問題があります。
収益性、です。
国家プロジェクトとしてこの事業化が実現できるだけのポテンシャルをこの地は秘めています。あとは、地域から取り組みを始めることです。そのために私は、まず声を上げています。
テレビワイドショーでの、西高島平駅周辺の取り扱い。今暮らしている皆さんの不便さ、0〜9歳がほとんど流入してこないという現状。しかしピンチだからこそ大きなチャンスに化かせられるのではないでしょうか。
職住近接と地理的特性を生かした新産業育成。
必ずや、この地に明るい未来をソウゾウすべく、努力していきます。