6月11日(月)に行われた平成19年第二回区議会定例会において、坂本あずまお議員は、一般質問のトップバッターを務めました。この日はあずまお議員の本会議における初めての一般質問とあって、後援会役員ら20名が朝から区役所に集合し、傍聴しました。
午前10時に始まった定例会第一日目はまず、坂本たけし新区長の所信表明がおこなわれました。そして、いよいよ一般質問の始まり。この日質問をしたのは自民党4名、公明党2名の計6名の議員。それぞれ関心を持っている問題点や疑問点について質問をしました。前日遅くまで練習したというあずまお議員は、緊張な面持ちで前に出て、第一番目として質問をしました。
あずまお議員のした質問の主な内容は、下記のとおりです。
1.教育制度について
(1) 小中一貫モデル事業について
(2) 教育現場における伝統文化の支援と交流について
2.コミュニティバスの方向性について
3.青色パトロール導入における、地域との協力体制について
4.環境問題について
(1) 板橋エコアクション(IEA)事業について
(2) 小中エアコン導入の影響について
教育制度について:小中一貫モデル事業に関して、中一ギャップの解消をすべく、成増ヶ丘小学校と赤塚第二中学校の例を挙げ、校庭がつながっているという地理的好条件をもっとうまく利用し、小学生と中学生の世代を超えた相互理解と交流・学習を推進すべきだと提案しました。また、なかなかふれる機会の少ない伝統文化や伝統芸能について、寺子屋教室などを通じて面白さを知ってもらい、その継承を促すことが大切ではないかと提案しました。
コミュニティバスについて:福祉の面において一部の地域で導入検討されていたコミュニティバスであるが、財政面などの理由から実現に至っていないのが現状。これからは、福祉という分野ではなく、広い板橋のなかで地理的に不便な地域への導入を試みるべきではないかと提案しました。
青色パトロール導入について:まだまだ少ないパトロール隊。板橋区が管理している青色パトロールの車は、たった3台しかないという。その他の地域では、みなボランティアで車を調達し、維持管理をしているのが現状。区として車を出せないのならば、ボランティアで活動している各自治体に対して、区が運営推進をするべきではないかと提案。また、そういった活動をする区民は、あくまでもスペシャリストではないため、危険な目に遭遇することも想定した上で、対応マニュアルの作成や訓練、警察との連携の徹底が必要であると提案しました。
環境問題について:板橋区は都内でも特に環境問題にいち早く取り組んでいる区のひとつ。ISO14001もすでに取得しており、エコポリスセンターもある。「板橋エコアクション(IEA)」という事業は、区民一人一人の点の環境負荷低減活動から、区内事業者等を含めた区内全域の面の活動にし、「環境と共生する都市エコポリス板橋」を実現しようとするものであるが、その内容と実績についての説明を求めるとともに、家庭版と事業所版の違い、ハイレベルなために普及に至らないという家庭版の問題点の改善、そのためのマニュアル作成などを求め、実際に一人一人が取り組める形での環境改善推進を求めました。
さらに、区内全小中学校へのエアコンの導入について、教育者達の環境はようやく整ったかもしれないが、エアコンが導入されることによって起こる温暖化や、大気汚染、さらに電気代の問題など、環境問題のみならず経済的負担の伴うこのエアコン導入について、区はどのように対応してゆくのか質問しました。
これらの質問に対し、教育問題に関しては教育長が、その他の項目に関しては坂本たけし区長が答弁しました。
質問に関しての詳細は、6月27日、本会議終了後に議会から報告がある予定ですので、もしばらくお待ちください。
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〈傍聴を終えて〉
これらの質問や提案に対して、実際に区はどのように動いてゆくのでしょうか。すぐに対応できる問題から時間のかかる問題、さまざまな条件が複雑に絡み合い、なかなか実現が難しい問題。私たち一般区民は、生活上の問題点を区議会議員に聞いていただき、それをこうして区議会へ届けていただく。こうした議会を傍聴することで、区議会議員がいかに真剣に取り組んで下さっているかを知ることができます。区民と議員と区そのものが協力し合いひとつになって、素晴らしい誇りのもてるふるさと「板橋」を作り上げていっていただきたと思います。
板橋区議会における一般質問の項目は下記サイトで確認できます。
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/sub10/