成増の鎮守の神様「菅原神社」で10月24日(日)、秋の例大祭「成増天神祭り」が開催され、多くの人でにぎわいました。
3時間あまりかけて成増中を行列がねり歩き、無事に神社へ戻ってきた子供たちには、お菓子やジュースがふるまわれました。坂道が多い成増を何百キロもあるお神輿を担ぐのは大変なもの。それでも、予定より早く進んだことを知った熱い大人神輿の担ぎ手らは、時間の許す限り何度も何度も街中をねり歩き、成増の町にワッショイ!ワッショイ!という威勢のよい掛け声をひびかせながら、秋のお祭りを盛り上げてくださいました。
午後からは、ヨーヨー流し、大道芸パフォーマンス、お神楽、天神太鼓、琵琶演奏などが披露されました。
まず、ヨーヨー流しでは成増特有の坂道を利用して、水の入ったボンボン(ヨーヨー)を急斜面が一気に転がるという前代未聞のイベントが行われました。ヨーヨーにはおみくじが付いており、大吉・中吉・小吉に応じて賞品がプレゼントされました。
続いて境内で始まったのが大道芸。最近は見ることの少なくなったバナナの叩き売りやガマの油などが披露され、初めて見る子供たちは目を丸くし、大人たちは懐かしさにほっこり笑顔を見せ、これが昭和版の癒し系「もえ~」だったのかなぁなどと思ったり思わなかったり、それぞれの思いを巡らしながら懐かしさにひたっているような光景があちこちにみうけられました。
夕方になると神社参道にろうそくが灯られ、幻想的な空間がそこに浮かび上がりました。昼間のにぎわいがうそのようにひっそりと静かに佇む神社。その境内にある神楽殿では、篝火とともに成増里神楽保存会のみなさんによる巫女舞い・大黒舞などが披露され、神秘的な時間を観客とともに共有しました。迫力満点の成増天神太鼓も披露されました。最後には、板橋が生んだミスター古典こと田中之雄氏ひきいる琵琶演奏家らによる幽玄で雅な和の世界が広がりました。
こうしたイベントを通じて、成増という町が本来もつ歴史や良さを理解してもらい、そこに住む人々が楽しく集える場所や、この町を誇れるという思いを抱いてもらえる機会を今後も増やしてきたいと思います。
まずは宮司さんがお祓い | 裃を身にまとった総代さんたち | 元気いっぱいこども神輿 |
手古舞の子供たち総勢25名 | 時代パレードスタート |
にぎやかなまつり囃子 | 町中をワッショイワッショイ! |
迫力のおとな神輿 | ピーポ君も子供たちに交通安全指導 |
お祭りムードたっぷりの子供たち | 坂の下で大勢が待ちかまえるヨーヨー流し | ガマの油は不思議な油 |
こままわし | バナナの叩き売り |
J:comの取材をうける実行委員の坂本恒男氏 | 琵琶演奏をした女性たち |
昭和の懐メロをバイオリンで弾く袴にゲタ姿の青年 | ライトアップされた参道 |